ジャンク部品の山から復活

いいかげん、セイコー7Nを普通に分解組み立てするのは飽きてきたので、ジャンク部品の中から使えそうな部品を集めて、1つの時計を作る。
今日は、写真に写っている黒い文字盤の時計3つを復活させた。

ところで、セイコー7Nの弱点と言えるのがこの緑のパーツ。
カレンダーを早送りするためのパーツなのだが、分解組み立てを繰り返すと、この穴がバカになって空回りしてしまうのだ。

今年の授業は今日で終わり。
その日の夜、生徒同士で忘年会をした。
今年もお疲れ~。

思い出の時計

私が中学校の入学祝いに買ってもらった時計を分解掃除する。
シチズンのクォーツで、20年位前の時計だ。
電池が切れて何年間も放置していた。
分解前に調査したところ、正常に動くし、消費電力も問題無い。
分解を進めると、油もそれなりに残っている。
時計の油って、以外と持つものなのだと、妙に感心。

午後からオリエントのクォーツをやる。
オシドリが特殊な形状だ。
分解前は、消費電力が高い状態。よくあるパターンだ。
で、組み立ててみると、今度は消費電力が低すぎる。
これもよくあるパターンで、コイル切れ、回路とコイルの接触不良、規制レバーと回路の接触不良などが原因だ。
調べてみると、どれも問題無い。結局原因が分からないまま終わった。
また壊してしまったかも。

レポート

今日も朝から夕方までセイコー7Nをやる。
ただ単に分解して組み立てるだけでなく、写真のようなレポートを作成し、分解前の状態を確認してから作業を開始する。このようなレポートの作成は、実際に時計の仕事をしていく上でも、重要な作業になるだろう。

ストップウォッチ

今日はストップウォッチの分解組み立てをする。
実は私、ストップウォッチ好きと言う、ちょっとヘンな趣味(笑)をもっており、今日の授業はとても興味がある。

1つめはワンプッシュのストップウォッチ。
表側は、普通の機械式時計とほとんど同じ。
裏面は、バネやハートカムなどがあり、結構複雑な構造だ。
ちゃんとピラーホイルもある。

2つめは積算できるストップウォッチ。
リセットの構造が、笑ってしまうほどシンプルだ(笑)。
ハートカムは、圧入されているだけで、力を加えると回転する。
リセットは、それをハンマーでたたくだけなのだ。

自分のコレクションをOH

自分のコレクションを持ってきて分解組み立てする。
まずはウォーミングアップにRADOの時計をやる。
キレイなP7001を搭載した時計。たしかヤフオクで3,000円位だったと思う(笑)。
2時間位で分解・組み立てが完了する。

次にロンジンの懐中時計をやる。こっちは1万円位だったかな(笑)。
さすがロンジンと言いたくなるカッコいいムーブメント。面取りが美しい。
ネジの種類がたくさんあり、慎重にメモしながら分解。
基本的な構造はP7001と同じであるとは言え、なかなか手ごたえのあるムーブだ。

バラバラになった状態。

テンプの石にオイルを注すためには、テンプとテンプ受けをバラバラにしないといけない。
テンプ部分を組み立てる作業は、先生に手伝ったもらった。
片手でテンプ受けを持ち、もう片方の手でネジをしめる。
まだまだ修行が足りない。

組みあがったので、タイムグラファーにかける。
振り角はOK・・・と思ったら、振り角が360度になっているし。
これほど振り角が大きいのは、「振り当たり」と言って、良くない状態。
通常は、アンクルの爪石を調整するが、今回は調整の余地がなく、弱いゼンマイに交換するのも無理なので、重たい油を注油してみる。あまり改善されない。今日は時間が無いのでこれまで。
現在の油は性能が良すぎるので、昔の時計は、振り当たってしまうことがあるらしい。

ヤットコとETA2801

午前中はヤットコを削ってラジオペンチみたいな道具を製作する。
これは筒カナを締めるのに使う道具である。
微妙に先が開いているのは愛嬌ということで・・・(笑)

午後はETA2801を分解組み立てする。
驚くことに、アンクル受けも、テンプ受けも、同じネジが使われている。
ゆえに、初めてのムーブだが、特にメモしなくても簡単に分解組み立てできる。