Beolab3

今日は、久々に自由の身となったので、なかなかできなかったスピーカーの塗装をした。
Beolab3というスピーカーで、ヒルズ族とか(笑)が好んで使用するスピーカーである。
難あり品をヤフオクで相場の半額くらいで購入した。
難ありの理由は、ラバー塗装がが加水分解されベトベトになっているため。
ほんとうに、ひどいベトベトで、全体が両面テープの接着面みたいになっている。
メードインデンマークなので極東の夏を暑さを考慮していないのだろう。

除去方法をググってみて、最初は、家にあった重曹水で拭いてみたが、全然ベトベトが取れない。
そこで、無水エタノールを薬局で購入。これは効いた。丁寧に時間をかけてベトベトを除去。
かなり苦労した。

続いて塗装だが、今回はラバー塗装できるスプレーに挑戦してみた。
飽きたら剥がせるらしい。

塗装のコツは少しづつやること。
いっきにやろうとすると、液だれやムラが発生するので、何回に分けて塗装する。
片面を10回、もう片面を10回の20回に分けて塗装した。
冬なので乾燥はドライヤーを使った。

このラバー塗装スプレーはなかなかの優れものである。
新品みたいにキレイになった。
塗装が不要なところは爪でこするとポロポロはがれるので、マスキングは雑でもOKだ。

同じムーブメントの時計

ブライトリング ナビタイマークォーツとセイコーALBA。
2つの時計は同じムーブメントである。
同じムーブメントとは思えないほど、かっこよさが違う。
しかもナビタイマーはイラク空軍というおまけ付き。
ALBAはナビタイマーが壊れたときの予備に購入。ヤフオクでわずか1,000円だった。


時計修理技能士1級の実技試験を受験した-2

続いて試験で気づいたこと、感じたことを書く。

―――試験の感想―――
■試験の雰囲気
大阪会場で受験した。
会場は大阪市中央区南船場にある大阪写真会館。
受検者数は25名。全員1級の受験者。
試験官は6人くらいいたと思う。
机は普通の会議机で高さが低いため、作業台はあった方がよい。9割の人がもってきていた。
部品飛ばし対策をしている人は少なかった。まぁ1級だからね。
荷物を床に置いてはいけない。試験会場とは別階に控室があるのでそこに荷物を置けばよい。
携帯電話スマートフォンの持ち込みは不可だが、持っていれば預かってくれる。
会場は少し寒く感じた。

■時間
9時に集合。私は準備のため8時半に行ったが、説明は10時から、試験開始は10時半からと、開始時間に余裕があった。
試験時間は4時間30分。この間にクォーツと機械式の2つを分解組み立てする。
とにかく時間が足りない。私は20分前に終わった。あぶなかった。
昼休みは12時30分~13時30分の1時間。昼休みの間は試験会場に入れない。

■技術的なこと共通
持ち物検査は、オープナーとデジタルテスターを持参しているかのチェックのみ。
事前に配布されている試験問題に、書き込みが無いかチェックされる。
道具の貸し借りは厳禁。
分解できたら試験官に見せる。OKならはんこを押してくれる。

■技術的なことクォーツ時計
日頃中古の時計しかやらないが、新品の時計はネジが固い。
ネジを紛失した場合は再配布あり。ただし減点される。
クォーツソナーの利用はOK。
竜頭と巻真を外すのは猛烈に固い。会場にヒーターが用意されているので使えばよい。
裏蓋も結構固いので、持参のオープナーより、備え付けのオープナーを使う方がいいと思う。オープナーを持参していないと会場のオープナーが使えないので注意!
消費電流および歩度を測定するテスターは、試験前に使い方の説明がある。サイアク試験中に聞いてOK。

■技術的なこと機械式時計
ネジと、テンプの穴石、受石、耐震装置 を紛失した場合は再配布あり。ただし減点される。
輪列受けの耐震装置の分解は不要。
香箱の分解洗浄は不要。というかやったらだめ。

■受験者
大阪会場の受験者数は25名。1級だけでその人数。うち女性は4名程度だった。
早い人は午前中でほとんどの作業を終わらせる人もいた。
5人くらいは最後までできていなかった。
香川県から来ている人がいた。

■自分自身
時計の技能を試す試験というより、集中力や環境適応能力を試す試験のようだった。
別に緊張しているわけではないが、手が震えて細かい作業がしづらい。
いつもはしない組み立てミスをした。
部品の紛失はなかったが、何度が飛ばしてあせった・・・。
なんとか時間以内に2本の分解組み立てが完了した。
合格発表は3月15日。
うまくいったと思うが、合格できるかわからない。

時計修理技能士1級の実技試験を受験した-1

先日2月19日に、時計修理技能士1級の実技試験を受験した。
結果はまぁ後ほど述べるとして、試験内容を整理したいと思う。
試験内容は、あらかじめ渡される試験問題をアップしてもいいのだが、著作権上アレなので、概要だけまとめたいと思う。
―――試験概要―――
平成28年度 時計修理技能士1級 実技試験内容の概要
クォーツ時計と機械式時計の2つを分解組み立てする。
制限時間は4時間30分。

■クォーツ時計
機械は、セイコーのV743(7N43)
これをバラバラに分解し、洗浄して組み立てる。
分解した際、コイルブロックのコイル抵抗を測定する。
他に測定すべき項目は、電池電圧、消費電流、歩度である。
電池電圧は持参したテスターで、消費電流、歩度は会場にある測定器で測定する。
また巻真交換が必要。新しい巻真が支給されるのでそれの長さを調整して交換する。

■機械式時計
機械は、セイコーの7S26 セイコー5に入っている機械である。
これもクォーツと同様に、バラバラに分解し、洗浄して組み立てる。
測定すべき項目は、歩度、方振り幅である。
これらは持参したタイムグラファーで測定する。
歩度性能として文字盤上下で±10秒/日に調整が必要。

■持ち物
全ての道具を持参しなければいけない。
一般的な修理道具だけでなく、照明、タイムグラファー、テスター、裏蓋開閉器の持参が必要である。
なおタイムグラファー、テスター、照明は下記を使用した。


実技試験

今日2/29は1級時計士の実技試験の日だ。
先日受けた学科試験の方は自己採点でOKみたいだったので、この実技試験で合否が決まる。
試験時間は4時間30分。時間内にクォーツ時計と自動巻き時計の2つを分解・洗浄・組立する。
普段通りやれば問題無いのだが、吹けば飛ぶような部品を1つ失っただけでアウトなので何が起こるかわからない。
楽しみでもあり不安もあるが、悔いのないよう頑張りたいと思う。
ちなみに写真の試験用紙はあらかじめ配布されるもの。
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