P7001の分解

P7001は、シンプルな2針のムーブメントで、機械式時計の基礎を学習するのには最適なムーブメントである。時計学校でもこのムーブを授業に使っている。
元々はプゾーというメーカーが開発したものだが、現在はETA社より販売されている。
さまざまなメーカーの中級から高級時計に採用されており、比較的入手が容易である。ウォルサム、コルム、ラドー等に採用されている。
最近では、ノモス社が独自に改良したものを採用している。

  1. テンプの穴石、受石を外す。ショックバネを元に戻す。
  2. テンプ受けを外す。
  3. アンクルの第1停止位置、第2停止位置、縦アガキを調べる。
  4. ゼンマイを戻す。少しゼンマイを巻いて、コハゼをピンセットで回す。
  5. アンクル受けを外す。アンクルを外す。
  6. ゼンマイを巻いてザラ回しをする。
  7. 角穴車、丸穴車を外す。
  8. 1番受け(香箱受け)を外す。
  9. 香箱を取り出す。
  10. 3番車、4番車、ガンギ車の縦アガキを調べる。
  11. 輪列受けを外す。
  12. 3番、4番、ガンギ車を取り出す。
  13. 裏返す。
  14. ツツカナを抜く。
  15. 裏押えを外す。
  16. 日の裏車、コテツ車を外す。
  17. 裏押えを付ける。(洗う時にカンヌキバネが外れるため。)
  18. 裏のテンプの受石、穴石を外す。セロテープでショックバネを留めること。
  19. テンプ受けを地板に装着する。(洗う時にヒゲゼンマイを傷めないようにするため。)

以上で分解は完了です。

「P7001の分解」への4件のフィードバック

  1. ケースからムーブを外すときにリューズの抜き方が分からないのですが教えて頂けますか?

  2. P7001の場合、写真の矢印位置にネジがあるので、それをゆるめると、竜頭は抜けます。
    最近のムーブメントは、ここがピンになっている場合があります。その場合はピンを押し込みながら竜頭を引っ張ると抜けます。

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