卒業試験(実技)

今日は卒業試験の2日目。
実技の試験である。
セイコー7N43の分解組み立てと巻真交換をする。国家試験に近い内容だ。
試験が始まると、妙に緊張した空気が流れる。
幸い、全員何のトラブルもなく完了し、午前中で学校は終わり。

ついに来週は国家試験だ。
今日のペースでいけば全く問題無いだろう。

卒業試験(学科)とロンジン

今日と明日は、時計学校の卒業試験である。
今日は筆記、明日は実技だ。
これに合格しないと卒業できない。さぁ大変だ(笑)。

筆記問題は全100問の選択式。
ちゃんと授業を受けていれば合格できる内容である。
結果は・・・まだ分からないが大丈夫だろう。

午後から時間が余ったので、個人持ちのロンジン角型ムーブの分解組み立てする。
が・・・壊してしまった!
筒カナを抜くとき失敗して2番車の芯を折ってしまったのだ。
幸い、超ベテランの先生がいらしたので、旋盤で入れホゾをやってもらうことに。
旋盤でやる場合、筒カナとかしめる部分なので、難易度はAAAだろう。
これがお客様の時計だと思うとゾッとする。

入学希望者の見学

今日も試験対策のため、ひたすら7Nをする。
ほんと、目をつぶってもできるくらいのレベルになったと思う。本当に目をつぶると無理だけど(笑)。
しかし試験当日は緊張するらしいので油断は禁物だ。

ところで、2級の試験に巻き芯の交換がある。
新品の巻き芯は長いので、切断してちょうど良い長さにする必要がある。
長さの微調整はヤスリで行う。
短くしすぎると、その時点でTHE ENDだ(笑)。

2級は、学校に行っていると学科試験は免除になるが、学科試験の解答が発表されたので、試しにやってみる。
内容はかなりマニアック。
一応、私は時計マニアなので(爆)、なんとか合格ラインに入ることができた。

それから、今日の午前中、来年度の入学希望者の見学が2名も来た。
1人はわざわざ福井から、もう1人は豊中とか言っていたような気がするが忘れた(笑)。
来年度も生徒が集まり、学校が継続されることを願うばかりだ。
学校が気になる人は、今すぐ組合に電話を!

シェル文字盤

試験対策で、授業は少しマンネリぎみだが(笑)、今日はお遊びで、シェル文字盤を製作する。

文字盤の表面を少し削り、シェルの板を貼り付ける。
シェルの板は、割れやすいので一気に切断するのがコツ。
赤い塗料で文字盤に接着することで、その色が透過され、赤っぽい色に仕上がる。
仕上げは、ダイヤのインデックスを取り付ける。
写真ではいい感じに見えるが、実際は、赤い塗料がマンダラで、仕上がりはイマイチだ。

キングセイコー

2月に入ると、それぞれの先生方の授業も最後になる。
もうすぐ卒業かと思うと、なんだか寂しくなる。

今日は某社メンテナンスセンター元責任者の先生の最後の授業。
例のごとく、ブログには絶対書けない裏話を聞く(笑)。

午前中は某社特殊クォーツの分解組み立てを、午後から個人持ちのキングセイコーの分解組み立てをする。
キングセイコーは、カレンダーが12時ジャストに切り替わる構造であり、そのバネ関係で少し手こずった。

時計のキズ取り

時計のキズ取りの学習をする。

意図的にキズを付けた時計。
裏蓋や表面、そして写真では分からないが、側面もキズだらけである。

まず目の細かいヤスリでキズ部分を削る。
キズ部分だけでなく、そのまわりもまんべんなく削るのがポイント。
次に、荒い紙ヤスリで削り、徐々に細かい紙ヤスリで仕上げていく。
最後にバフをかけてピカピカにする。

裏蓋も同様の方法でキズ取りし、最後に旋盤で丸い模様を付ける。

ヘアラインは台所用タワシで付ければよい。
お求めはダイソーで。(笑)

なかなか高級感のある仕上がりになったのではないだろうか。(笑)

ベルトは、まず全体をバフで鏡面仕上げする。
ヘアライン付けるには、付けたくないところをセロテープでマスキングし、例のダイソータワシ(笑)でヘアラインを付ける。

最後にサンドブラスターで梨地仕上げする方法を聞く。
時計のケースを、これで仕上げるといい味になるのだ。