ETAクォーツの分解組立-2

約2カ月前に分解組み立てしたETAをもう一度やる。
ただし今回は曜日付きのやつ。
またオシドリまわりも分解する。

まずはバラバラにした。一度やっているムーブなのでメモせずに進める。
輪列受けを付けるのは、輪列受けを乗せた状態で、歯車の位置を調整できるので楽勝。
難なく表側の組み立てが完了する。

しかし難関はあった・・・。
表側にあるオシドリジャンパーという部品だ。
それを、オシドリの下にすべりこませて、パチンと入れるのだが、なかなかうまくいかない。
曜日カレンダーの構造も複雑だ。

次に、レディースモデルに着手する。
レディースモデルは、各パーツの密度が高いので、複雑に見える。
まるで機械式のクロノグラフみたいだ。
クォーツだとバカにできない。

組み立ての途中でタイムリミット。今度は1カ月以上先だが覚えているか心配。

廃業した時計やさんの工具

時計学校に入学して4ヶ月経ったわけだが、そろそろ自宅で作業するための工具が欲しくなってくる。
入学してすぐピンセットだけは購入していたが、それ以外の工具を揃えないといけない。
1つ1つの工具はそれほど高価ではないが、いろいろ揃えると結構な値段になる。

そんなときはヤフオクだ(笑)。

そこで、ダメもとで「廃業した時計屋さんの工具」を購入してみた。
結果は・・・結構ボロかった・・・(笑)
ヤスリは錆びているし、ヤットコは先がボロボロになっているし。

それでも使えそうな工具はいくつかあったので整理した。

ラッキーだったのは、FONTAXのノンマグのピンセットが入っていたこと。
これ、欲しかったけど、新品で買うと高いのだ。

特殊クオーツの分解組立-2

今回もわけありで写真は公開できないが(笑)、前回やった特殊なクオーツを再度分解組み立てする。

次は、そのムーブのレディース用を分解する。
レディース用のわりに結構大きめなので、難しくはないが、通常用と構造が全然違う。
おそらく通常用の欠点を改良したものなのだろう。

しかし・・・部品点数が多い。
「クオーツ=部品が少なくて簡単」ではない。分解組み立てをするだけなら、P7001の方が簡単である。

マニキュア

今日は、テンプの調整をする。

まずは、タイムグラファーで、ゼンマイをフルに巻いている状態(長弧)と、ゼンマイがゆるくなった状態(短弧)の両方で、縦・横・斜の日差を計りそれをグラフにする。
結果、
・ゼンマイがゆるくなった場合は大幅に進む。
・長弧の場合、竜頭が左ななめ下のとき、最も日差が大きいこと、
が分かった。

姿勢差が出るときは、テンプの重さが一定でないということなので、重さを調整する。
通常、調整するときは、その部分ヤスリで削るのだが、初心者は絶対に失敗するので(笑)
その反対方向にマニキュアを少し塗って調整する。

マニキュアはすぐに乾くし、少し厚く塗ると他の部分と干渉するし、とてもやりづらい。
なんとか塗れたので、再びタイムグラファーで計測する。
さっきより日差が悪くなっているし。(笑)

塗る場所を間違えたのだろうか?

大阪府時計高等職業訓練校

私が時計を学んでいる学校は「大阪府時計高等職業訓練校」である。

日本にある時計学校はそれほど数は多くなく、ヒコみずの、近江時計眼鏡宝飾専門学校、東京ウォッチテクニカム、そして大阪府時計高等職業訓練校だけだと思う。セイコーの企業内とかにはあるのだろうけど。

大阪府時計高等職業訓練校(以下大阪の学校)の第1の魅力は、なんと言っても授業料の安さであろう。他の学校は年間100万円近くかかるのに対し、大阪の学校はたったの25万円である。
なぜこんなに安いのかと言うと、組合が運営していること、大阪府(市)から補助金が出ていることなどの理由がある。もちろん設備はちゃんと揃っており、タイムグラファー、顕微鏡、旋盤などゴロゴロしてるので(笑)、ご心配なく。

第2の魅力は、講師の方々のレベルが高いこと。
ほとんどの講師の方々は50歳から60歳以上のベテランで、時計修理の現場で働いている現役の職人である。講師の数は生徒より多く、同じ講師の授業は、だいたい1カ月に1回から2回のペースである。人脈を広げる意味でもベテランの方々を知りあえることは魅力的である。

第3の魅力は、2級時計修理技能士の試験の学科が免除されること。
試験の実技は簡単(という噂)なので、ちゃんと学校に通っていれば、2級時計修理技能士は、ほぼ間違いなく取得できる。

第4の魅力は、1年制であること。
高校を卒業したての学生ならまだしも、社会人が2年も3年も学校に通うことは、時間的にも金銭的に困難である。かと言って、数カ月間では十分な知識を得ることができない。
1年間という期間はちょうど良いと思う。

また、生徒の人数が少ない(今年は5名)、卒業後に講師の助手としてはたらく制度がある、お茶が飲み放題(笑)なども魅力かも。

と言うわけで、来年はぜひ入学しましょう。(笑)

シチズン・クオーツ-2

前回分解組み立てしたシチズン6031の分解組み立てを再度行う。
オシドリ・カンヌキまわりの構造を少し忘れていたが、午前中で難なく完了。

午後からシチズン4620Aの分解組み立てを行う。
展開図が無いのでスケッチ&写真撮影をしながら分解を進める。
6031と比べるとやや高級っぽいつくりだが、基本的なところは同じ。
全然問題なく分解組み立てが完了する。消費電圧も問題なし。
最近シンプルなクオーツは物足りなくなってきた。