鉛を溶かす

午前中は鉛を溶かして鉛の作業台を作成した。
カンヌキ等のパーツを調整するときの作業台として使える。
鉛は火であぶると簡単に溶ける。溶けた状態はターミネーターのT-1000みたいだ(笑)。

午後から機械式時計の分解組立。
今回は「エピラム処理」を施してから組み立てる。
エピラム処理は、ステアリン酸を溶かしたアルコールに部品を漬けるだけ。
ロウソクのロウのような成分で、表面の微妙な凹凸を埋めてくれたり、オイルのはじきを良くしてくれたりする。
これをすることでテンプの振り角が大きくなるらしい。

組みあがったので、タイムグラファーで計測してみる。
エピラム処理の効果は・・・全然無いやんけー。
気をとりなおして・・・今回は、ゼンマイをフルに巻いている状態と、ゼンマイがゆるくなった状態の2つで姿勢差を測る。(長弧と短弧)

ゼンマイがゆるい方が時計は進む・・・これって何だったけ(笑)。

顕微鏡

たまには授業以外の話題も・・・。

私は時計を分解したとき、顕微鏡でムーブメントを見るのが大好きだ。
理由はよく見えるから。そのまんまの理由だけど(笑)。

顕微鏡で時計のムーブを見ると、ホコリやキズなど、いろいろなものが見えてくる。

ホコリは予想以上に付いている。私はムーブメントが好きなので、よく裏蓋を開けて眺めたりしているが、あまりお勧めできない。
ピンセットで軽く部品をつかむだけでキズが付くことも分かった。

で、ヤフオクで、学校で使っているのと同じ顕微鏡が出ていたので、思わず購入してしまった。
結構な値段だったが、これでショックバネも怖くない!

スケルトン時計の製作-2

えー写真が無いのですが・・・。
引き続きスケルトン時計の製作をした。

時計の地板は真鍮だし薄いので、ヤスリでどんどん削れる。
思わず削りすぎてしまうので注意が必要だ。

裏面の香箱部分は少し凝ったデザインをしてみた。

次回は写真をアップしますよと。

ミヨタ・クォーツ-2

前回分解したミヨタムーブの続きをする。
相変わらずローターを入れるのが難しい。

組みあがったので、テスターで電流値を計測したところ、通常の3倍以上の電流が流れている。
これではNGなので、再度バラして組み立てるが、またしてもダメ。
5回くらいバラシ・組み立てを繰り返し、結局、歯車の不良だったみたいで、部品を交換したらちゃんと動いた。
歯車を顕微鏡で見ただけではどこが不良なのか分からない。

最後にクォーツテスターにかけて、日差、停止電圧、始動電圧を測る。
このテスターなんと50万円くらいするらしい。

ツツカナ締めの製作

 

午前中はツツカナ締めを製作した。
妻折れヤットコの先をヤスリで削って製作する。
最後に焼き入れ、焼き戻しをする。焼き戻しは、アルコールランプでワラ色になるまで熱するが、少しタイミングを間違えると青くなってしまう。

午後からは機械式時計の分解組み立てをする。
ショックバネの入れ方を教わる。とても細かい作業だ。
よくこんな細かい部品を製造できるなと感心。
ショックバネは立てた状態で入れないと入らないのだ。

特殊クオーツの分解組立

わけあって写真が公開できないが・・・
今日は上代5万円以上の時計に搭載されている、ちょっと特殊なクオーツの分解組立を行う。

部品点数が通常のクオーツより多く複雑である。
たぶんシンプルな機械式より部品点数は多いかも。
でもこんなの序の口で、もっと複雑なクオーツもあるとのこと。

例のごとく、カンヌキ、オシドリまわりの組立と、輪列受けをきちんと挿入するのに苦労したが、それさえできれば、あとはカンタン。

それから、先生からいろいろな業界の話も聞けて楽しかったです。