時計のキズ取り

時計のキズ取りの学習をする。

意図的にキズを付けた時計。
裏蓋や表面、そして写真では分からないが、側面もキズだらけである。

まず目の細かいヤスリでキズ部分を削る。
キズ部分だけでなく、そのまわりもまんべんなく削るのがポイント。
次に、荒い紙ヤスリで削り、徐々に細かい紙ヤスリで仕上げていく。
最後にバフをかけてピカピカにする。

裏蓋も同様の方法でキズ取りし、最後に旋盤で丸い模様を付ける。

ヘアラインは台所用タワシで付ければよい。
お求めはダイソーで。(笑)

なかなか高級感のある仕上がりになったのではないだろうか。(笑)

ベルトは、まず全体をバフで鏡面仕上げする。
ヘアライン付けるには、付けたくないところをセロテープでマスキングし、例のダイソータワシ(笑)でヘアラインを付ける。

最後にサンドブラスターで梨地仕上げする方法を聞く。
時計のケースを、これで仕上げるといい味になるのだ。

ヒゲゼンマイの調整

午前中は、先生が使っているピンセットの説明。
ベテラン職人は、ピンセットを必要に応じて使い分ける。
たぶん20種類以上あったと思う。

どれも感心しっぱなしだが、特に欲しいと思ったのは、受石をつかむピンセット。
私は、受石をよく飛ばしてしまうので、これだと安心だ。
もちろん市販はされておらず、先生の手作りだ。

午後からヒゲゼンマイの直し方の授業。
ヒゲゼンマイをピンセットだけで直す人もいるが、ピンセットでヒゲぜんまいを押さえ、極細のサグリ棒で押す方が失敗が少ない。
実際にやってみたがすごく難しい。集中力のいる作業だ。
慣れていないと、よけいにヒゲゼンマイを傷めることになるのだ。

ひたすら7N

機械式の先生の授業だが、試験対策のため、ひたすらセイコー7N43の分解組み立てを繰り返す。
なので、あんまり書くことは無い。(笑)

ところで、7Nは、コストダウンの塊みたいなムーブだが、唯一の良心はコイルとステーターを固定するネジだろう。
これがあることで、受けを取り付ける際、ローターが動いてしまっても、コイルとステーターは動かない。
あるのと無いのでは大違いだ。

時計旋盤

あけましておめでとうございます。
学校は1/11からなので、授業ネタはしばらくお待ちを。

昨年の暮れに時計旋盤を買った。

重厚な木箱に入っている。

蓋を開けると沢山のツールが入っている。
時計旋盤にしては珍しく、往復台も付いている。

先端ツールなどいろいろ揃っているが、何に使うのかさっぱり分からない。
まさに猫に小判状態だ。(笑)
また先生のところに持っていって聞かねば。