トゥールビヨン キャリッジの組み立て(2回目)

2回目のトゥールビヨンキャリッジの組み立て。

穴石を入れるのに何度も穴石を割ってしまう。
穴が小さすぎるのだ。しかし穴が大きすぎるとガバガバになり穴石が固定できないので微妙なさじ加減が必要である。
リーマーで少しづつ削りながら調整する。
ユニタスの穴石はストックが無くなってしまった。P7000の穴石が使えるようなのでそれを使う。

テンプもガンギもいい感じでセンターが出ている。
ガンギを手でまわすとテンプが動く。
もしかしたらいけるかもしれない。

トゥールビヨン キャリッジの製作(2回目)

2回目のトゥールビヨンのキャリッジ製作。
前回はテンプとガンギの上下の穴石のセンターがあわず失敗だったので、設計と加工方法を見直した。

設計は、部品の圧入を増やしてネジの数を減らしたり、全体的に強度を上げたり、精度の高い組み立てができる工夫をした。

加工は、組み立てた状態で穴をあけることで精度を上げる工夫をした。
ガンギ車の穴は、組み立てた状態でCNCに両面テープで固定し、ドリルで上穴を基準に下穴をあけた

テンプの穴は、時計旋盤に固定して上穴をあけた。超高速回転するトゥールビヨンだ。(笑)

時計旋盤のデジタル化

時計旋盤はクロススライドを使うことが多い。
クロススライドは、手バイトより簡単に精度の高い加工ができる。
便利なのだが目盛りを数えながらダイヤルをまわすのは効率が悪い。
ダイヤルの1目盛りは0.05mmなので、例えば2.0mm進めるには40回数えないといけない。
そこでデジタルマイクロメータを加工し、それで目盛りを読み取れるようにした。マイクロメータの加工は、先とでっぱりをカットしただけ。固定は両面テープ。

テールストックもデジタル化した。これでドリルの穴の深さが分かるようになった。これはかなり便利になった。
マクロメータはアマゾンで1,280円のプラスチック製。これで十分だ。

バイトは、ヤフオクで買った超硬ロウ付けバイトをつかっている。
シャンクは6.5mmなので、そのままではクロススライドに取り付けできないので、少し工夫して固定している。
2種類のバイトをオフセットして取り付け、バイトを交換しなくても2種類の加工ができるようにしている。

筒カナ締め

ヤフオクで中華トゥールビヨンを落札した。
遅れが生じることを承知しての落札。30,000円くらいだった。
確かに結構遅れる。半日で30分くらい遅れる。しかしタイムグラファーにかけると歩度はそんなに悪くない。

置きまわりが発生しているのだ。
置きまわりは、ツツカナがゆるんでいるとき発生する。
時間合わせをしたとき、やたら軽く感じるのですぐに分かる。

ツツカナを締めればよいのだが、過去に3回くらい失敗している。
ツツカナを締めようとして、ツツカナが割れたり、締めすぎたりした。
いずれも、筒カナ締めという、ヤットコのような道具を使って失敗した。

筒カナ締めで筒カナを締めてはいけない。変な話だけど。
ヤットコでは微妙な力加減ができないからだ。
名前に騙されてはいけない(笑)

ツツカナを締めるにはポンス台を使うのがよい。
あと、念のため、筒カナの中心に棒を通して締めすぎないようにするとよい。
やり方は、こちらのホームページに詳しい説明がある。

で、トゥールビヨンだが、ポンス台を使うこことで、うまく筒カナを締めることができた。

トゥールビヨンのキャリッジ

トゥールビヨンのキャリッジを組み立ててみる。
とりあえずそれっぽい形になったが・・・全然動かない。
テンプとガンギの上下の穴石のセンターがあっていない。
他にも課題は山積。心が折れそうだ。もっと時間が欲しい。
時計製作はそんなにあまくない。
とりあえず穴石のセンター出しは、部品をアセンブリした状態で穴あけをやってみる。

加工がずれる

久しぶりにCNCで切削した。
切削はすごい音が出るので、平日の夜にはできない。
そうなると休日しか候補が無いのだが、家族で遊びに出かけることが多く、なかなか時間がとれないのだ。

なんか変だ。形がいびつになる。
以前から穴と外周がぴたっと合わないことが多かったのだが今日は特にひどい。
CNCをバラシていろいろ調べてみた。
送りネジを固定するネジが、ずれているのが原因だった。
XYZの全てがずれていた。
修正したらうまく加工できた。
また貴重な時間を無駄にしてしまった・・・。

小型ディスプレイ

CNCとディスプレイが少し離れた位置にあったので操作性が悪かった。
そこでアマゾンで8インチのディスプレイを購入した。
タイムセールで6千円くらいで購入したが、思いのほか良いモノだった。
コンパクトなので机を占領しない。
これでディスプレイを見ながらCNCの操作ができる。

ロンクロ

ロンクロと言えば13ZNや13CHが名品だが、本当の名品は懐中クロノだと思う。
各レバー類は、美しく、複雑な形状をしてる。
この機械の特徴は、60秒ちょうどで積算計が、カチッと動作するところだ。
この積算系を搭載している現行モデルはランゲのダドグラフくらいしかない。(量産品では)
ムーブメントはCal.19.73Nと、それより少し小さいCal.18.72がよく見られる。

今回修理したのはCal.18.72だ。
状態は不動。この種類の時計は過去に10個以上修理しているが、不動の原因はほぼゼンマイ切れだ。
分厚い、高トルクのゼンマイを使っているため切れやすいのだろう。
この時計のすばらしいところは、クロノグラフの部品をほとんど外さなくてもゼンマイ交換できることだ。
よく時計の本にはモバードクロノグラフがモジュール化によりゼンマイ交換を容易にした云々と書いているが、それよりずーっと前に実現しているのだ。