測定顕微鏡

投影機は重すぎてあきらめたが、他にも選択肢はある。
それは、測定顕微鏡だ。

ニコンとかの測定顕微鏡を調べてみた。
重量は50kg。
投影機に比べるとマシだが、それでも大きすぎる。

さらに調べると、単眼タイプのコンパクトなヤツが存在するようだ。
オリンパス製 小型工具顕微鏡 だ。
ヤフオクで25,000円で落札した。
まだ届いてないが、これでも30kgくらいあるらしい。

投影機

ユニタスの測定に家庭用のスキャナとノギスで対応したが、精度に問題がある。
また成果品の測定も必要になってくる。

投影機が欲しい・・・。
浅岡さんが使用しているのと同じミツトヨ のPJ300を調べてみた。
重量は約80kg。重すぎる・・・。私の狭い部屋に置くのは無理だ。
しかし、これでも投影機としては軽い方で、他のモデルは150kgくらいある。

ヤフオクにミツトヨ のPJ300が出品されていた。
ステージ部分がデジタル表示の新しいタイプだ。
最終価格は約15万円。
その気になれば手に入る値段だ。
日本はモノづくりの環境が整っているなと、改めて実感した。

アンクルやテンプを合わせてみる

アンクルやテンプを合わせてみる。
真中の板が厚すぎるようだ。アンクルのサオ部分の稼働部は肉抜きしないと板と接触する。
しかし、ドテピンの穴もあるからギリギリの加工になりそうだ。

また、真中の板の上部分のネジ頭とアンクルが接触しそうだ。ネジはテンプの外側に配置すべきた。
また、板の間の柱はφ1.1mmにしたが、小さすぎて加工が大変なのでもう少し太くする。
いろいろ、設計を見直す必要がある。
そんなにツールビヨンは甘くない。

ツールビヨンキャリッジ部分の切削

キャリッジ部分の切削をする。
材料は0.5mm厚の真鍮板だ。
穴部分は0.5mmのエンドミルで切削し、外周部分は2.0mmのエンドミルで切削した。
なんか形が変だ?
エッジが鋭角にならずに丸められ、形がいびつになっている。

mach3のマニュアルを見てみる。
以下抜粋

マシニングシステムは2種類のパスコントロールモードのうちの1つの状態をとります。
(1) 完全停止モード(exact stop mode)
(2) 定速モード(constant velocity mode)
完全停止モードではそれぞれのプログラムされた動きの最後で、短時間機器が停止します。定速モードではパスの鋭角コーナーで小さな円を描くことで、フィードレートが維持されます。

定速モードなのがダメみたいだ。
さらに調べると、[Config]-[General Config]の[Stop CV on Angles]を89に設定したらよいらしい。

設定して、もう一度切削する。
外周部分は2.0mmのエンドミルを使う意味があまり無いので、全て0.5mmのエンドミルで切削する。
今度は、いい感じの形になった。

動画を見るとエッジ毎に一旦停止しているのが分かる。

0.5mmのエンドミルが折れるのが怖かったので、CRC556をスプレーしてウェット状態で切削てみたが、ドライと差は無いように思う。ベタベタするだけなので、今後はドライで切削する。

ワークから成果品が抜けない。
0.02mmの薄皮を残して切削しているが、それ以上の厚さ残っているようだ。
カッターで無理やり取り出したらボロボロになった。

今度は逆にワークより0.1mm深く削る設定に変更してみた。
下にPOM板を敷いているので、突き抜けても問題無い。
今度はワークから成果品が簡単に抜けた。
両面テープで固定しているため、切削中に成果品がずれることはなかった。
しかもPOM板もキレイなままだ。

軽くバリ取りしたもの。美しい。
なんかツールビヨンが作れそうな気がしてきた(笑)

1級時計技能士の賞状

1級時計技能士の賞状をもらってきた。
合格者は、賞状を時計組合まで取りに行かなければいけない。
賞状と金のバッチをもらった。バッチは2級は銀色だが1級は金色。どこで使うんだ?

今年の大阪時計学校の生徒数は7名と少ない。去年は定員ぎりぎりの15名だったから約半分だ。
ヒコミズノに生徒が流れたのかな。
私のとき生徒は4名しかおらず、休校寸前だったので、今年も無事開校できてよかった。
今年の生徒さんも頑張ってくださいね。

ネジ

実際にトゥールビヨンの設計をしてみると、ネジをたくさん使うことが分かった。
分かっているだけでキャリッジ部分に15個も使う。最終的にはネジを減らす設計にするか、チタンネジにしないとマズイと思う。

ジャンク時計のネジを集めてもよいが、ちょうど良いサイズのネジを15個も集めるのは難しい。
しかし、M0.4、M0.6、M0.8サイズのミニチュアネジをインターネットで調べても、ほとんど販売されていない。
時計用ネジでネットを検索しても、時計の裏蓋やメガネ用のM1以上のプラスネジしか探せない。
ミニチュアネジ.jpというサイトでM0.6のネジが販売されているので、それを購入しようと思う。
プラスネジだけど・・・。
マイナスネジで、M0.4、M0.6、M0.8のいろんな長さが入ったセットがどこかに売っていないのかなぁ。

トゥールビヨンの設計をしてみた

トゥールビヨンの設計をしてみた。
一応、時計オタクを自負しているので(笑)構造はだいたい頭に入っている。
インターネットで調べた情報を参考にしながら、半日くらいでそれらしい絵は描けた。

ボールベアリングを使ったフライングトゥールビヨンとした。
理由は、ベアリングを使った方が、キャリッジ部分が多少重たくても大丈夫そうな(気がする)のと、高さを抑えるのが目的だ。
ボールベアリングはアマゾンで外径4mm、高さ1.2mmのサイズが売っているのでこれを使おうと思う。

ユニタスの部品をできるだけ使用するやり方で設計した。
アンクルはイングリッシュレバー風の加工が必要だ。またガンギ車は車を反転する加工が必要だ。
4番車は、真ん中部分を除去する加工を施し、地板に固定する。

地板のクリアランスとアンクルやガンギ車の寸法は、実物をノギスで計測しただけなので、精度は低い。
幸い、高さ方向は柱を削るだけで調整できるので、調整は現物合わせでできるはずだ。

リバースエンジニアリング2

ムーブメントの地板をスキャナーでスキャンして寸法を計測する。
定規もスキャンして寸法を合わせてみたが、場所によって寸法が違う・・・。
やはりスキャナーでは精度の高い取り込みはできないようだ。
とりあえず、ムーブメントの表と裏をスキャンして計測し、さらにノギスで実物を計測し、それらしい寸法を求める。
たぶん精度は低いので見直しが必要だと思う。
やっぱり投影機が必要なのかなぁ。